ジョン・マルコヴィッチ、映画化もされた小説「危険な関係」をパリで舞台化
ジョン・マルコヴィッチが、フランスの小説「危険な関係」の舞台版をオリジナルのフランス語で監督し、パリで上演することが決まった。本作は、1988年にスティーヴン・フリアース監督による映画『危険な関係』として映画化され、ジョン自身も出演している。
「危険な関係」はフランス人作家ラクロによる小説で、18世紀のフランスを舞台に、貴族たちの恋愛模様を描いたもの。1988年の映画ではジョンがヴァルモン子爵を演じ、グレン・クローズ、ミシェル・ファイファー、キアヌ・リーヴス、ユマ・サーマンらが出演、アカデミー賞では脚色賞や衣装デザイン賞などを受賞した。フランスでは、この映画より先の1986年にクリストファー・ハンプトンによって舞台化されたが、今回ジョンはこの舞台をもとに、現代的な要素を取り入れて演出していくという。
英ガーディアン紙によると、ジョンはすでに、10代後半から20代前半の若い俳優志望の学生を300人ほどオーディションしており、舞台にフレッシュな風を取り入れていくよう。リハーサルは11月に開始され、公演は来年1月にパリ、カルチェ・ラタンのアトリエ座で行われる予定。(竹内エミコ)