トム・クルーズの新作『ワン・ショット』プロデューサーが、他のプロデューサーたちを訴える!
来年2月に全米公開が決まっている、トム・クルーズ新作の犯罪スリラー『ワン・ショット(原題) / One Shot』のプロデューサーの一人で、映画『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』などのプロデューサーをつとめるケヴィン・メシックが、他の二人のプロデューサー、ドン・グランジャーとゲイリー・レヴィンソンを相手取り、「騙されて、約束されたフィーが支払われていない」として、訴訟を起こした。
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ハリウッド・リポーター紙(電子版)によれば、『ワン・ショット(原題)』は、イギリスのベストセラー作家リー・チャイルド作のクライムノベルシリーズの映画化で、シリーズの主人公で元軍事警察のジャック・リーチャーを演じるのがトム・クルーズだ。
訴訟内容は、2005年、本作の製作ディベロップを三人が共同で行うことに同意の上、5年間製作準備にかかわってきたにもかかわらず、メシックが「2010年7月初め頃から、脚本家やパラマウントとの打ち合わせに呼ばれなくなり、脚本のいくつかの草稿まで取り押さえられてしまった」と告訴状の中で言及されている。
メシックは、「僕をプロジェクトから外そうとしているといううわさを耳にしたが、何かの間違いだろうか?」とグランジャーに宛ててメールを送っている。それに対するグランジャーの返信メールは、「映画に君の名前はクレジットする。君への支払いに関しては、ゲイリーとわたしに分配が支払われた際に発生することを、はっきりと伝えたはずだ。我々はまだ分配を受け取っていない」というものだった。
それに対してメシックは、彼のメールは嘘を言っており、映画へのクレジットも、フィーの前払いも同等になされることで合意しており、さらに最終支払いについても誠意をもって交渉されるものとの同意に達していたと述べている。
メシックは、約束通り前払い金が支払われること、彼に最終支払いが分配されること、もし続編が製作されることがあればそこに参加することを要求している。(鯨岡孝子)