邦画界に欠かせない俳優・新井浩文!自身の役について「調味料みたいなもの」と謙遜!?
現在公開中の映画『セイジ-陸の魚-』に出演している新井浩文が、伊勢谷友介監督からのオファーにまつわるエピソードを披露している。俳優としても面識がなかったという新井と伊勢谷は、もちろん本作が初タッグだ。
初めて仕事をする場合は脚本次第で出演を決めるという新井にオファーを快諾させたのは、伊勢谷監督自身も、共同脚本としてかかわっている脚本だ。辻内智貴の小説を原作にしてはいるものの、その出来について新井は「全体的な内容もそうだけれど、時間軸が交差していく構成が面白いなと思いました。結構ややこしいと言えばややこしいんだけど、観ている人にも伝わりやすいし、うまくできているなって」と語る。
そんな新井が本作で任された役は、物語の舞台となる国道沿いの寂れたドライブイン「HOUSE475」の常連客・カズオ。西島秀俊と森山未來をはじめ、他キャラクターを結び付ける重要な役どころだ。だが、新井は決して声高にそのことを主張しない。
「今回で言うと西島さんと未來の二本柱がいて、そこにいかにアクセントをつけられるか、調味料みたいなものですよね。主演をいかに引き立てるか、という」と謙遜(けんそん)した新井は、役づくりについてもすべて監督次第というスタンスを崩さない。2001年の映画『GO』でスクリーンデビューして以来、大作・話題作に引っ張りだこなのは、そうした彼の役者としての姿勢によるところが大きいのかもしれないと思わせられる。
2月20日発売のカルチャー誌「SWITCH」3月号は、「映画人の巧みな企画術」がテーマ。本作の伊勢谷友介監督、西島秀俊、森山未來へのインタビューはもちろん、山田洋次、山下敦弘、大根仁、西川美和、入江悠、大友啓史へのインタビューがズラリ。映画ファン必見の一冊となっている。(編集部・福田麗)
雑誌「SWITCH」は2月20日発売 価格:819円(税込み)
映画『セイジ-陸の魚-』は2月18日よりテアトル新宿ほか全国順次公開