14歳の天才少年トーマス・ホーン!アカデミー賞候補作で主演に抜てきされた心境を語る!
第84回アカデミー賞作品賞にノミネートされた映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で、911で父親を亡くした主人公の少年オスカーを演じたトーマス・ホーンが、初めての映画出演について語った。有名なクイズ番組に出演していたところ、主演に大抜てきされたトーマスはまだ14歳だ。
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俳優になることは考えたこともなかったという彼は、「まさか、クイズ番組に出たことがきっかけで、こんな大きな作品に出ることになるなんて」と出演決定を振り返る。そんな彼が初めての演技で最も苦労したことは、意外にも「役づくり」のプロセスだったという。「僕はカリフォルニアに家族と住んでいて、もちろん父も母も健在なんです。だから、大切な人を突然失ってしまうことのつらさや痛みを知ることが一番大変なことでした」と明かした。
大事な家族を突然失ってしまう悲しみを知るために、トーマスは、ロケ地ニューヨークで、911の遺族たちとできるだけ多く話をしたそう。「911が起きたのは、もう10年も前なんだけど、あの事件で家族を失った人たちは、いまだに悲しんでいたんです。それが、とてもショックだったし、すごく悲しかった」。実際に遺族の悲しみに触れることで、役柄への理解も深まったという。
現在14歳だが、飛び級制度により、高校1年生のトーマスは正真正銘の天才少年。撮影中は、家庭教師と学校が用意したオンラインスタディーで勉強を続けていたという。役者を続けていくかどうかはまだ考えているそうだが、「やりたいことはたくさんあります。コンピューターのエンジニアにもあこがれているんです」。
アップル社の創始者であるスティーブ・ジョブズ氏の上下巻にわたる伝記を、「すごく面白かった!」とわずか数日で読み終えてしまったというトーマス。英語、スペイン語、中国語を話せる天才少年の将来に期待したい。(編集部・森田真帆)
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2月18日より全国公開