メル・ギブソンに差別発言をされたユダヤ人警察官 ロス市警との間に示談が成立
2006年にメル・ギブソンが酒気帯び運転の疑いで逮捕された際、警察官に対し「このくそったれのユダヤ人野郎」という人種差別発言をした事件で示談が成立したという。
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この訴訟にはめずらしくメルは直接関係していない。メルに「ユダヤ人野郎」と呼ばれたジェームズ・ミー保安官代理が、この差別的発言と、メルが警察署長から特別扱いを受けているのではないかとの懸念を報告したことがすべての始まりだったようだ。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、この報告をした後、ミー保安官代理は上層部から圧力をかけられ、出世も昇進も阻まれたとのこと。また、ほかの警察官からあざけられる日々が続いたという。仕事内容も不必要に細かくチェックされるようになったため、ミー保安官代理は差別で警察署に対し訴えを起こしていた。裁判にはメルも証人として呼ばれる可能性もあったらしいが、裁判の前日に警察署側が示談を申し出、5万ドル(約380万円)の支払いで決着がついたようだ。その他、仕事の面でどのような改善がなされたのかは明らかにされていない。
メルは人種差別発言をした後、ユダヤ教指導者たちと会い、自分の発言について謝罪している。(澤田理沙)