サンドラ・ブロック、いち早く日本に震災復興支援をした理由「わたしたちはみんなつながっている」
甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生した際、ハリウッドの俳優の中で真っ先に義援金を寄付した一人であるサンドラ・ブロックが当時を振り返り、「幸運にもわたしはそういう支援できる環境にあるから、やるべきことを行っただけ」と行動に至った経緯を明かした。サンドラが寄付した金額は実に100万ドル(約8,000万円)ともいわれている。
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昨年3月11日に震災が発生して以降、国内外の著名人がさまざまな支援の手を差し伸べてくれたことは記憶に新しい。とりわけハリウッドでは、レオナルド・ディカプリオ、ミラ・ジョヴォヴィッチなど、親日家として知られるスターを中心に支援の輪が広がっていった。その先陣を切った一人がサンドラだ。
義理ではあるものの、兄弟に日本人とアメリカ人のハーフがいるというサンドラは、自身が行った100万ドルの寄付について「これまで意味をなさなかったお金が、必要とされる場所で理にかなった使われ方をしただけなの。またそれを寄付することで、新たな息吹が目覚めるとも思ったわ」とコメントした。
「日本人であろうとなかろうと、わたしたちはみんなつながっていると思っている。もし、同じような被害をアメリカが受けたら、日本はきっと同じことをしてくれるとも信じているわ!」という彼女の口調からは、あらゆる人に対して優しく気遣う様子がうかがわれた。そんなサンドラの最新出演作は、911テロで父親を失った少年の冒険を描いた『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』だ。
2001年、ニューヨークに滞在していた際にあの911の同時多発テロを経験した際もニューヨークの復興を直接現場でサポートしたり、チャリティーにも参加してきたサンドラ。彼女が製作/出演した『トゥー・ウィークス・ノーティス』はハリウッド映画で再びニューヨークで撮影開始された作品となった。そんなサンドラだけに、本作への思い入れは深い。喪失を描きながらも、本作を観た後、観客の胸に去来するのは希望と光。そんな作品に、本作は仕上がっている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は公開中