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ヴィム・ヴェンダース監督『Pina』で3Dに手応え!『ベルリン・天使の詩』なら3D化もあり!

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にっこり笑顔のヴィム・ヴェンダース監督
にっこり笑顔のヴィム・ヴェンダース監督 - (C) NEUE ROAD MOVIES GmbH photograph by Donata Wenders

 ドイツが生んだ世界の名匠ヴィム・ヴェンダースが、自身初の3D映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』の公開を前に「今は2Dに戻る気はまったくありません」などと胸中を語り、本作への手応えをのぞかせた。また、もし自身の過去作を3D化するなら『ベルリン・天使の詩』だと明かした。

映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』写真ギャラリー

 ヴェンダース監督とは20年来の友人で、2009年に惜しまれつつ亡くなった世界的舞踊家ピナ・バウシュさんと、彼女が創作した作品にフォーカスしたダンス・ドキュメンタリー『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』。ヴェンダース監督自身初、またアート映画世界初の最新3D映画に挑んだ意欲作で、ベルリン国際映画祭をはじめ東京国際映画祭など各国の映画祭で脚光を浴びた。

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 そして、本年度アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にもノミネート。2月27日に発表される受賞結果の行方も気になるが、ここまで話題を集めるのも必然といえるかもしれない。本作にはヴェンダース監督の「空間の広がりを可能にする3Dがあればピナさんが残した遺産を再現できる」という確信が根底にあり、3D映像革命を起こした映画『アバター』の公開よりもずいぶん前に撮影は始まっていた。

 「そこから学べるものはなかった」と『アバター』の公開が本作に与えた影響はないと言い切ったヴェンダース監督は、空間を切り取ることとダンスとの相性が、3Dは抜群だったと手応えをのぞかせ「まず、この映画でさえ、3Dの可能性の表面にしか触れていないのですから、今は2Dに戻る気はまったくありません」と今後も3D作品を撮り続けることを明言。3Dを一つのツールとし「まったく新しい言語」と位置づけている。

 また66歳で「自分が表現できる新しい形を得られて幸せです」と喜びをあらわにし、もし過去作を3D化するなら「今の状態で十分満足していますが、あえて言えば『ベルリン・天使の詩』は3Dでやってもいいかなと思います」。その理由を「あの映画には動きがたくさんあり、空中撮影なども多く行ったからです」と明かした。天使が3Dで美しく舞う日は来るのだろうか? まずは本作でヴェンダース監督の新世界を体感してもらいたい。(編集部・小松芙未)

映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』は2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国順次3D公開

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