『ゴッドファーザー』続編小説出版に映画会社がストップ!原作者側はコメントを出さず
映画『ゴッドファーザー』シリーズの原作小説の続編出版を今後一切認めないと、米パラマウント ピクチャーズが原作者側を相手に訴えを起こしている。原作小説の映像化や出版についての権利はすでに同社が所有しているため、許可のない続編出版は認められないと同社は主張している。
フランシス・フォード・コッポラ監督による映画『ゴッドファーザー』といえば映画史にさんぜんと輝く名作であり、その後、続編2作が作られたシリーズ。そのすべてで原作者のマリオ・プーゾさんがコッポラ監督と共に脚本を手掛けている。
1999年にマリオさんが亡くなって以降、映画の新作は発表されていなかったものの、マリオさんの息子アンソニー・ルッツォさんは、2004年に他著者による続編小説「ゴッドファーザー・リターンズ(原題) / The Godfather Returns」を出版。その後、2006年にも同著者による「ゴッドファーザーズ・リベンジ(原題) / The Godfather Revenge」が出版されている。
ハリウッド・リポーターによると、これに対して、続編出版を含む原作の権利を所有している米パラマウント ピクチャーズは、2002年の段階で続編出版について小説1作品のみ認めているものの、それ以上の出版に関しては契約違反であると主張。最近になってアンソニーさん側がさらなる続編の出版を今年7月に企画していたことが明らかになり、今回の訴訟へ至ったもようだ。
映画『ゴッドファーザー』とその原作小説は歴史的名作との評価を得ているものの、2006年の「ゴッドファーザーズ・リベンジ(原題)」はセールス的にも振るわなかった。今回の件について、アンソニーさんをはじめとする原作者側はまだコメントを発表しておらず、騒動の行方が注目されている。(編集部・福田麗)