ワインスタイン・カンパニーが約120億円以上の借金を抱えていた!携わった映画は『アーティスト』や『英国王のスピーチ』!
北米の映画会社ワインスタイン・カンパニーが1億5,000万ドル(約120億万円)の借金を抱えていたことが明らかになった。同社はフランス映画初のアカデミー賞作品賞受賞がうわさされる映画『アーティスト』の北米での配給を行うなど、北米でよく知られている映画会社の一つだ。(1ドル80円計算)
ワインスタイン・カンパニーが携わった映画『アーティスト』写真ギャラリー
同社は映画『愛を読むひと』や映画『英国王のスピーチ』というアカデミー賞受賞作品の製作に携わったほか、映画『シングルマン』をはじめとする作品の北米配給を担当。また、カルト的人気を誇る映画監督の多くと仕事をしており、クエンティン・タランティーノ監督は映画『イングロリアス・バスターズ』などで同社とタッグを組んでいる。
Bloomberg.com によれば、2005年にミラマックス社を退社したワインスタイン兄弟によって設立された同社は、設立当初から財政難に苦しんでいたとのこと。2010年には借金返済のため約250本の映画の所有権を売却したこともあったという。
現在同社は返済資金のために新規融資を募っているとのこと。本年、同社が携わっている映画でアカデミー賞にノミネートされている作品は『アーティスト』のほかにも、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』や映画『マリリン 7日間の恋』などと受賞が期待されている作品ばかり。どうにかこの危機を乗り越えて、これからも多くの作品をプロデュースしてほしいところだ。(編集部・井本早紀)