松本人志監督作、パリの映画の殿堂で特集上映決定!「日本の映画監督の中で最もエキセントリック」とプログラムディレクターも絶賛
フランス・パリにある映画の殿堂「シネマテーク・フランセーズ」にて、松本人志監督作『大日本人』『しんぼる』『さや侍』の特集上映が行われることが決定した。監督作わずか3本にして同施設で特集上映が行われるのは、異例のことだという。
「シネマテーク・フランセーズ」は、パリにあるフランス政府出資の私立文化施設で、1936年の創設以来、世界中から集められた映画作品のほか、衣装や機材、セット、ポスターなど、膨大なコレクションを保管する映画の殿堂。かつてはヌーベル・バーグの巨匠たちも親しみ、これまでにフランソワ・トリュフォー、アルフレッド・ヒッチコック、黒澤明、今村昌平など、名匠たちの特集上映が行われてきたという。
プログラムディレクターを務めるジャン=フランソワ・ロジェ氏は、まさに映画の聖地ともいえる同施設における松本監督作品の上映に関して、「松本人志が作る映画は、ラジカルで、斬新で、笑いを誘う。松本人志は日本の映画監督の中で、最もエキセントリックだ」とその才能を絶賛。
現地時間3月23日に行われる上映では、シネマテークの中でも最大席数を誇るスクリーンを使用する。同施設では、昨年日本の映画製作・配給会社シグロの作品を一挙上映する特集なども行われているが、監督作3本にして特集上映されるのは異例のことだという。
初監督作『大日本人』のハリウッドリメイクが決定するなど、世界に活動の場を広げている松本監督。シネマテークの上映決定だけでなく、同じくフランスで行われる第14回ドーヴィルアジア映画祭のメインコンペティション部門にも『しんぼる』に続き選出。上映日3月8日には松本監督も渡仏し、舞台あいさつを行う。さらに5月からは、15館での一般公開も始まるということで、フランスを発信地として、松本監督の評価が、さらに世界に高まることになりそうだ。(編集部・入倉功一)
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