「ウルトラQ」由利ちゃんこと桜井浩子、ゆうばりで46年ぶりにセミ人間に再会!?
24日、北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」で、ゆうばりチョイス:日本映画部門「総天然色ウルトラQ in ゆうばり」が上映され、江戸川由利子を演じた桜井浩子が登壇、46年ぶりにセミ人間と再会(?)を果たした。
かつて出演した空想特撮シリーズのカラー版で、この日ゆうばりに登場した桜井は、前日に行われたウェルカムパーティーを振り返り、「わたしは昭和36年度に東宝に入ったんですが、そのときは映画も元気でにぎやかだったんですよ。昨日は、あの時代の熱気を久しぶりに感じてすごいなと思いました。また来たい」とすっかり映画祭を満喫している様子。
国民的特撮テレビ番組「ウルトラQ」が、昨年放送開始から45年となったことを記念して、全話カラー化された本プロジェクト。今回はその中から、第10話「地底超特急西へ」、第12話「鳥を見た」、第16話「ガラモンの逆襲」、第18話「虹の卵」の4話が上映された。この日は、怪獣の造形作家として知られる品田冬樹も参加。登壇した品田がかぶる、セミ人間のかぶりものを見た桜井は「セミ人間を見たのは46年ぶり!」と大喜びだった。
カラー化に関しては、「飯島(敏宏)監督たちは当時、カラーでやりたがっていたみたい。でも(「ウルトラQ」はシリーズの)最初のものだから予算もなくて、それで白黒でやったんです。だから彼らの中にはカラーのイメージがすでにできているみたいね」と語る桜井。実際、カラー化にあたって飯島監督はじめ当時のスタッフに当時の色を確認すると、「そこは何色だった」と即答だったという。
また、桜井自身もカラー化に多大なる貢献をした一人。「『ウルトラQ』ってアクシデントやハプニングなど、変わったことが多かったんですよ。10代の多感なころだったのでよく覚えているんです。そういう意味では、貢献したかな」と誇らしげな顔で語っていた。(取材・文:壬生智裕)
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」は2月27日までアディーレ会館ゆうばりをメイン会場に、北海道・夕張市内各会場で開催中