キングオブコメディ今野浩喜、田代さやかとのキスシーンに「唇が柔らかい」とニヤリ!?
26日、北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」で、オフシアター・コンペティション部門作品『くそガキの告白』が上映され、お笑いコンビ・キングオブコメディの今野浩喜が登壇した。
「インディーズ版『アメリカの夜』にして、ジャンル映画の快作」という触れ込みの本作。時に笑わせ、時に泣かせる予測不能な展開の連続に、会場はうねるような一体感に包まれた。その様子を見た鈴木太一監督は「皆さんの反応がものすごいので、(自分も)熱い思いになって、マジ感動しちゃいましたよ」と感無量の表情。
今野演じる、不細工コンプレックスを抱える馬場は、自分の世界観を持った映画を撮ってクソみたいな自分を変えたいと思いながら、それでも変えることが出来ずにイライラが止まらないという役柄。
このキャラクターについて、今野が「これは絶対に監督自身を投影していますよね」と切り出すと、鈴木監督も「彼(今野)を選んだ理由は顔。(自分を投影するとなると)僕より不細工でなければと思って、僕の知っている限り不細工なのが彼だった。あ、でも僕がいう不細工というのは、本当は褒め言葉なんですよ。かわいい顔していますよね」とコメントし、観客を笑わせていた。
本作の見どころのとして、ヒロイン役の田代さやかと今野のキスシーンがあげられる。男としても映画監督としても自分に自信がなかった馬場が、己をさらけ出し、魂をぶつけるようにキスをするこのシーンは、バカバカしさと切なさと胸の奥が熱くなるような感情が混ざった、屈指の名シーンとなっている。今野自身も「あんな素晴らしいキスシーンは観たことがない。キスをふりにして、笑いに変えているのはすごい」と振り返りつつ、「田代さんは唇が柔らかいんですよ。あんないいキスはなかったですよね。本当についています」と語り、してやったりの表情だった。(取材・文:壬生智裕)
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」は2月27日までアディーレ会館ゆうばりをメイン会場に、北海道・夕張市内各会場で開催中