メリル・ストリープが飛び入り参加!アカデミー賞メイクアップ賞トークイベント
第84回アカデミー賞
第84回アカデミー賞授賞式を明日に控えた25日(現地時間)、今年度のメイクアップ賞の候補者たちを集めたトークイベントが、ビバリーヒルズのサミュエル・ゴールドウィン・シアターにて開催され、主演女優賞にもノミネートされているメリル・ストリープとグレン・クローズが飛び入り参加し、集まった観客を驚かせた。
今年度のメイクアップ賞の候補に上がった作品は、メリルが主演した『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』に、グレンが主演した『アルバート・ノッブス』、そして『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』。イベント冒頭に流されたアカデミー賞にメイクアップ賞が創設された1981年の授賞式の様子にボルテージの上がった観客たちに向け、それぞれの候補者たちが作品について、特殊メイクについて、かつらなどの装飾について、映画の映像を交えて説明した。
この日、飛び入り参加で観客たちを総立ちにさせたメリルは、37年間彼女のメイクを担当しているJ・ロイ・ヘランドについて、「彼は足し算引き算を心得ている。メイクに余白を残してくれるおかげで演技に集中できる」と話し、完ぺきにサッチャーに似せるのではなく、メリルの顔を生かしつつもサッチャーらしさを出すために、鼻と首だけに特殊メイクを施したことを絶賛した。また、老けメイクがあまりにもリアルだったため、ロンドンの街を歩いても、誰もメリルだと気が付かなかったと明かした。
一方、グレンは、この映画の成功の鍵は、アルバートのメイクをいかにリアルに見せるかだったと語った。初めてアルバートのメイクを施した自分の顔を見たときは、「これぞアルバート! これで映画ができるわ!」と喜んだそうだ。
このイベントが開催されたサミュエル・ゴールドウィン・シアターのロビーには、それぞれの作品の特殊メイクの展示があった。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のアラン・リックマン演じるセブルス・スネイプ(スネイプ先生)のかつらがあまりにもリアルで、かつらというよりスネイプ先生本人の生きた髪そのものに見えたのには驚いた。今年はどの映画が受賞してもおかしくないと思った。(取材・文:こはたあつこ)
第84回アカデミー賞授賞式は2月27日午前9:00よりWOWOWにて生放送
夜9:00よりリピート放送