アカデミー賞受賞!メリル・ストリープ、サッチャーの苦悩を語る
現地時間2月26日に開催された第84回アカデミー賞授賞式で、見事主演女優賞を受賞したメリル・ストリープが、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でサッチャーを演じることで体現したサッチャーの苦悩を語った。
メリル・ストリープインタビュー映像(映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)
本作の話が来たとき、真っ先に興味がわいたというメリル。「だって、世の中に女性のリーダーはあまりいないもの。女性のリーダーであるということの意味について作品で調査したいと思う映画制作者もあまりいないしね。だから、とても、とても興味がわいたの」。しかし、本作が描いたのは、誰もが知っている“鉄の女”サッチャーではなく、“鉄の女”と呼ばれたサッチャーにあった普通の女性としての姿だった。
「人々の生と死を決定しながらも、夜には普通に枕の上に頭を乗せて眠るということは、とても恐ろしくひどい境遇よ」。“鉄の女”と呼ばれるほどの活躍を見せていたサッチャーの知られざる苦悩。年老いたサッチャーが、今は亡き夫の幻影を見ながら、昔を振り返る形で物語が進行する『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。サッチャーを見事に演じ切ったメリルだが、「まるでシェイクスピアの物語の登場人物のような、大きな存在を演じたあとに思うのは、彼女が抱えていた重荷がどれほど大変だったかについて考えると、私はとても謙虚な気持ちになるわ」。そのためにサッチャーの苦悩を体現。精神的な苦労もあったようだ。(編集部・島村幸恵)
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は3月16日より全国公開