「愉快なシーバー家」のカーク・キャメロン「ゲイは不自然で有害」とのコメントに非難集中
テレビドラマ「愉快なシーバー家」のマイク役で知られるカーク・キャメロンが、ハリウッドでは珍しく、ゲイをサポートしないとテレビインタビューで語ったが、これに対し非難が集中している。
福音主義キリスト教徒のカークは、ピアース・モーガンのトークショーに出演し、「ゲイは不自然なことで、多くの文明の根本に対し有害で破壊的だと思う」とコメントした。同性愛自体に不満を持っているカークは、もちろん同性結婚にも反対。「結婚というのはアダムとイブの楽園で定義されたように、男性一人と女性一人が死が二人を分かつまで保たれるものだ。その定義をしなおすべきではないと思う。同性結婚を支持するかって? もちろんしないよ」と語った。
この発言に対しGLAAD(The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation“中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟”)は、彼の考えを古臭いと批判。「カーク・キャメロンの発言は1980年代に彼が演じたキャラクターよりも古臭く聞こえます。多くのアメリカ人、それも信仰心の厚い人たちの多くは、性的指向で同性愛者を判断するのではなく、それぞれの人間性で判断すべきだと考えています。カークは時代に乗り遅れているようです」とコメントした。
カークの発言後、「愉快なシーバー家」で妹を演じたトレイシー・ゴールドも父親を演じたアラン・シックも同性愛者にも平等の権利があるとコメント。テレビドラマ「アグリー・ベティ」のジェシー・タイラー・ファーガソンは、「了見のせまい、同性愛嫌悪症的な見解だね。小さい頃から役者をしていて、多くのゲイと一緒に仕事をしてきた人からの意見だというのは驚きだね」とコメント。テレビドラマ「glee」のジェーン・リンチも「小さいころは愛らしく、心優しい男の子だったのに」と残念そうに語った。(澤田理沙)