シンディ・ローパー、宮城県石巻市の小学校訪問！桜の苗木をプレゼント

　5日、米歌手シンディ・ローパーが、宮城県石巻市の小学校を訪問し、「木を植え、育てるということは復興、再生という意味がある」と子どもたちに桜の苗木をプレゼントした。

　2011年3月11日、未曾有（みぞう）の大震災に襲われたあの日、多くのスターたちが来日を取りやめる中、日本を訪れ、予定通りのコンサートを行い、日本を元気づけたシンディ。約1年の月日を経た2012年3月5日、石巻市立大街道小学校を訪れた。この小学校は、震災時津波で校舎の1階が水没し、児童や近隣からの避難民500人が屋上に孤立してSOSの文字を掲げて救出を待った場所だ。

　この日シンディは、151人の生徒が待つ体育館に両手を振りながら現れ、大きな手拍子に合わせて1980年代に世界的ヒットを飛ばした「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」を熱唱。「木を植え、育てるということは、復興、再生という意味があります」と1.5メートルの桜の苗木10本をプレゼントした。

　子どもたちは、シンディの心のこもったプレゼントに、「もとの石巻に戻って、桜をみんなで見られるように、育てていきたいです」。同小学校の校長は、「世界的スターであるシンディ・ローパーが来校するとういご提案をいただいて、大変驚きましたが、何よりも直接子どもたちに声を掛けていただけることが励みになります。震災以来、世界中からメッセージはいただいたのですが、ご本人がいらっしゃるということはないので、日本に来てくれて、言葉をかけていただけることがありがたいです」とシンディに感謝の意を表した。

　シンディは、3月7日の新潟県民会館を皮切りに、Bunkamuraオーチャードホール、大阪国際会議場、愛知県芸術劇場にてジャパンツアーを行う予定。3月11日にBunkamuraオーチャードホールにて行われるコンサートは、全国14か所の劇場で生中継されるほか、宮城県石巻市、岩手県北上市、福島県福島市の4会場で無料中継され、被災県以外の会場での収益金は日本赤十字社を通じて被災地に全額寄付されるという。（編集部・島村幸恵）

シンディ・ローパー来日公演は3月7日に新潟県民会館にて、9日、10日、11日にBunkamuraオーチャードホールにて、13日に大阪国際会議場にて、15日に愛知県芸術劇場にて※3月11日のBunkamuraオーチャードホール公演は全国14か所の劇場で生中継（宮城県石巻市、岩手県北上市、福島県福島市の4会場は無料中継）