米HBO製作のTVシリーズパイロット版「コレクションズ」に出演しているユアン・マクレガー、最初はTV出演を躊躇した胸中を明かす!
アメリカの作家ジョナサン・フランゼンの小説「コレクションズ」を原作とする、米HBO製作のテレビドラマ「ザ・コレクションズ(原題) / The Corrections」のパイロット版に出演しているユアン・マクレガーが、最初はテレビ出演することに抵抗があったと告白している。
ユアン・マクレガー主演映画『人生はビギナーズ』写真ギャラリー
ウェブサイトcollider.comのインタビューでマクレガーは、「なんてこった、テレビか。テレビをやるべきなんだろうか、と一週間考えあぐねた」と明かしている。
確かに、マクレガーが一番最近テレビシリーズに出演したのは、1996年、テレビドラマ「ER III 緊急救命室」の2エピソードにゲスト出演したくらいで、もっぱら映画街道を走り続けてきたのだから、抵抗感があったのも無理はない。
しかし、本作の監督である映画『イカとクジラ』のノア・ボーンバック、作家のフランゼン自身、そしてプロデューサーのスコット・ルーディンに会ってみて、企画の素晴らしさに引き込まれたという。
「コレクションズ」は、アメリカ中西部で暮らす老夫婦と三人の子どもたちが、それぞれ様々な問題を抱える中、家族の絆を修正する望みをクリスマスに託すというストーリー。マクレガーが演じるのは、アカデミズムに身を置くマルクス主義者で、アメリカの投資家たち相手に詐欺を働くリトアニアのマフィアのボスの下で働く次男のチップだ。
パイロット版が好評を博すれば、本シリーズは4シーズン各10エピソードの予定で、今年6月からNYで撮影が開始されることになっている。マクレガーのほかに、映画『ハンナとその姉妹』などウディ・アレン作品の常連ダイアン・ウィースト、映画『カンパニー・メン』のクリス・クーパー、映画『クレイジー・ハート』のマギー・ギレンホールなど、そうそうたるキャストが揃っており、まずシリーズ化は間違いないと考えていいだろう。
「製作費が巨額な作品は、大抵、スーパーヒーローものか、おとぎ話か、子ども向け映画で、我々にはもう当たり前になっているブランドなんだ。僕はいつも、オリジナルのアイディアのほうに興味がある」と昨今の映画事情に辛口なコメントを残しているマクレガー、新たな熱意が注がれるTVでの活躍ぶりが楽しみだ。(鯨岡孝子)