竹中直人と勝俣州和、ハリウッドアニメで声優として初共演!お互いに猫派か犬派かで意見対立!?
映画『シュレック』シリーズの人気者、ダンディーな猫のプスが主人公の3Dアニメーション『長ぐつをはいたネコ』で、プスの声を担当した竹中直人と、今回ハリウッドアニメの声優初挑戦で、プスの幼なじみハンプティ・ダンプティを演じた勝俣州和が、本作の魅力や今後の声優としての展望を語った。
本作で日本語版吹き替えを担当した二人に、「犬派」か「猫派」かという質問をぶつけると、竹中は「子どものころは犬派だったような気もするけど、やはり猫派ですね」コメント。現在はロシアンブルー一匹と同居中なのだとか。一方、勝俣は人間でも犬でも打てば響くタイプが好きなので「犬派」だという。ところが竹中が飼っている猫は、「ハウス!」(飼い主の命令で定位置に移動すること)と言うと、ニャーンと文句を言いつつも、ちゃんと自分の部屋へと戻って行く、まるで犬のような猫なのだという。
勝俣は、本作の基となった『シュレック』でしっかりとプスのキャラクターを予習して吹き替えに挑んだようで、そのかっこよくも、時におちゃらけたりする姿は、まさに竹中直人そのものと断言。そして、何よりもプスの魅力はセクシーさだと二人の意見が一致。竹中はプスとメス猫キティ・フワフワーテが繰り広げる情熱的なダンスに何より心奪われたとか。二匹が空中で見せる華麗なダンスは、本当にかわいらしくてたまらなかったと声を弾ませた。
実際の吹き替え作業は一人ずつ行い、実際共演者たちと顔を合わせることはなかったそうだが、出来上がった作品を観た勝俣は、一つの作品をみんなで作り上げることの素晴らしさに感動したという。一方、これまで何度も声優体験のある竹中は「何事も集中力と瞬発力が重要なポイントだね」と演技のコツを明かした。そしてもし猫になれるなら、あの俊敏な運動能力が欲しいと訴える二人。
竹中のあこがれの声優は、アメリカのテレビシリーズ「逃亡者」の睦五朗や、SF「インベーダー」の露口茂で、勝俣は、人気テレビアニメ「あしたのジョー」で矢吹丈を演じたあおい輝彦の大ファンだという。これまで『バットマン』シリーズで、ヴァル・キルマーとジョージ・クルーニーの声を担当してきた竹中は、クリスチャン・ベイルもやりたいと熱望。勝俣は恋愛ものでかっこいい男性役をやってみたいと語るなど、それぞれ夢は尽きないようだ。(取材・文:平野敦子)
映画『長ぐつをはいたネコ』は3月17日より全国公開