実写版『AKIRA』鉄雄役のオファーを受けたトビー・ケベル、「金田と兄弟になるなんてありえない」と激白!
ハリウッド実写版『AKIRA』で鉄雄役のオファーを受けたトビー・ケベルが、映画版の脚本にさまざまな変更が加えられていたことに苦言を呈している。とりわけ納得がいかなかったのが、主人公・金田とその幼なじみ・鉄雄が兄弟になっていることだったそうで、トビーは「なぜ、そんなことを? そんなことはありえないだろう?」とIFC.comの取材に対して明かしている。
実写版『AKIRA』はさまざまな紆余(うよ)曲折をへて、現在は製作自体が中断している状態。鉄雄役のオファーを受けたトビーは、オファーの存在を認めた上で、小さいころから原作マンガ、そして大友克洋自身によるアニメーション映画のファンだったことを告白した。
だが、それだけに脚本を読んだときの失望は大きかったらしい。「映画版で鉄雄は主人公じゃない。それどころか、主役級のキャラクターでもないんだ」と明かすと、「僕はすごく鉄雄を演じたかったけれど、演じたかった鉄雄はアニメやマンガの鉄雄なんだ」と実写版への失望をあらわにしている。
今年1月には、脚本の手直しを行うため、クリストファー・ノーラン監督の弟で、映画『ダークナイト』では兄と共に脚本を手掛けたジョナサン・ノーランが脚本家として参加するといううわさもあったハリウッド実写版『AKIRA』。だが、その後目立った進捗はなく、このまま製作中止かともいわれている。
いずれにしろ、もう一度製作体制を整えなければいけないのは確かなようで、公開どころか、撮影開始までにもまだまだ時間がかかりそうだ。(編集部・福田麗)