ヒトラーの映像を扱ったシャンプーのCMが裁判沙汰に発展か?
トルコでヒトラーの映像を扱ったシャンプーのCMが、ユダヤ人団体の間で猛烈な批判を受け、裁判沙汰に発展する可能性があることがCBSニュースによって明らかになった。
晩年のヒトラーを描いた映画『ヒトラー ~最期の12日間~』写真ギャラリー
これは、イスタンブールに拠点を置くMarkaという宣伝会社が、この商品の製造元であるBiota Laboratoriesとともに、製品バイオメン・シャンプーの宣伝のために制作したCMで、その内容はおよそ12秒にわたり、ヒトラーが政治集会を行った際のスピーチを使用している。しかも、そのCMではヒトラーの声を「もし女性の服を着ていないのであれば、女性用のシャンプーを使うべきではない」とシャンプーの宣伝のために吹き替えしているようだ。
今回の件についてユダヤ人団体は「ヒトラーは、最も残酷で野蛮な人物であって、そんな人物をイメージとして使用してCMを制作することは受け入れられない」とコメントしている。
現在のところ、Biota Laboratoriesはユーモアを基にしたアイデアであって、CMの放映を続行すると主張しているため、今後ユダヤ人団体は法的手段をとって放映を禁止させるつもりでいるようだ。
確かに表現の自由はあっても、あまりに無責任なCM制作ではなかろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)