反共和党のジェーン・フォンダ、新作映画でレーガン元大統領夫人を演じる
ジェーン・フォンダが、新作映画でアメリカのロナルド・レーガン元大統領夫人、ナンシーさんを演じるようだ。
ジェーン・フォンダ出演映画『マイ・シネマトグラファー』場面写真
TheWrapによると、この映画は30年間にわたりホワイトハウスで執事を務め、8人のアメリカ大統領に仕えた黒人執事、ユージン・アレンさんを描く作品『ザ・バトラー(原題) / The Butler』で、監督は、映画『プレシャス』のリー・ダニエルズが担う。ジェーンはカメオとしてナンシー夫人役で数シーンに出演するという。
ジェーンと言えば、1970年代には二度のアカデミー主演女優賞に輝いた大ベテラン。一方で、ベトナム戦争への反戦運動に熱心に参加する活動家として知られており、1972年には北ベトナムでアメリカ軍機を撃墜する高射砲に座る写真が発表されて波紋を呼んだ。この件に関しては、後に「誤りだった」と謝罪を表明している。政治的スタンスとしては反共和党を掲げてきたジェーンは、ロナルド・レーガン大統領の任期だった1981年から89年には、レーガンの反対派としてはっきりと表明していただけに、ナンシー夫人を演じることになるのは数奇なめぐりあわせともいえる。
映画では、アレンさん役にフォレスト・ウィッテカーが有力とされるほか、アレンさんの妻役にオプラ・ウィンフリーの名も挙がっている。また、リンドン・ジョンソンやリチャード・ニクソンら歴代の大統領も登場し、リーアム・ニーソンやジョン・キューザック、ヒュー・ジャックマンらの出演が報じられている。プロデューサー陣は夏から撮影を開始できるよう製作を進めている。(竹内エミコ)