過激すぎて上映禁止の危機!! 異例のヒットを記録したカルトホラー『ムカデ人間』続編は日本で公開できるか!?
人間を口と肛門でつなぎ合わせる……そのあまりに衝撃的なアイデアと不謹慎さが話題となり、昨年異例のヒットとなったカルトホラー『ムカデ人間』の続編が、前作をはるかに超える過激さゆえに、日本で上映禁止の危機に直面していることがわかった。
ハリウッドで活躍する日本人俳優・北村昭博が主演し、人を口と肛門でつなげた人間ムカデの創造に心血をそそぐマッドサイエンティストの狂気と、犠牲者たちの恐怖を描く『ムカデ人間』。その狂気じみたアイデアが大ウケし、アメリカではポップカルチャーに浸透するほどのブームに。昨年公開された日本でも連日立ち見が続出、9週間にわたるロングランを記録した。
一方、本作のメガホンを取った鬼才トム・シックス監督は、日本公開前にすでに続編を完成。今度は3人どころか12人がつながるという本作に対して、イギリスの映像審査機関は「主人公の妄想による性的暴力行為が過激的だ」と上映を全面的に禁止。オーストラリアでもレイティング評議会に上映禁止とされ、キリスト教団体の広報に「オーストラリアの家庭を代表し、評議会の決定に感謝いたします。拷問に基づくわいせつな映画をかけるオーストラリアの映画館はありません」といわしめるなど、物議を醸していた。
そして、昨年ムカデフィーバーに沸いた日本でも同様の事態が起ころうとしている。前作の配給元では、この続編の配給権をすでに購入。公開にこぎつけようとしているが、あまりに衝撃的な内容ゆえか、前作の上映館でさえ「過激すぎて上映できない」と二の足を踏む事態に。さらに映倫のレイティング審査でも、オリジナルプリントのままでは日本での上映は不可という、最も厳しい判断が下ってしまったという。
「過激すぎて」上映禁止とは、ある意味本作らしいともいえるこの騒動。しかし、日本人俳優である北村の名をアメリカで一気に広めたことや、昨年の異例のヒットを思えば、日本で上映されない可能性があるというのは、あまりに寂しい状況だ。現在は修正を加えたプリントで再審査中ということだが、前作をきっかけにつながった「ムカデ」ファンのためにも、劇場公開実現の報が待たれる。(編集部・入倉功一)