エリック・ロメールのヒット作『美しき結婚』、ハリウッド・リメイク企画が浮上
フランスの故エリック・ロメール監督のヒット作『美しき結婚』のハリウッド・リメイク企画が浮上したとdeadline.comが伝えている。
エリック・ロメール監督映画『我が至上の愛 ~アストレとセラドン~』場面写真
この作品は、エキセントリックな美術学生サビーヌが不倫に嫌気がさして、結婚をしようと玉の輿結婚をした友人に弁護士エドモンを紹介してもらい付き合うことになるが……というストーリー。
エリック・ロメールといえばフランスの映画運動、ヌーヴェル・ヴァーグの重要人物で、ジャック・リヴェット、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらと親密な関係にあり、運動を盛り上げた一人である。
今回のリメイクについて、プロデューサーのジョナサン・サバとユアン・イグレシアスは「エリック・ロメールがインディペンデント映画の発展に道筋を作ってくれたことに本当に感謝をしているんだ。そして彼の独特のドライなウィットを新しい世代の観客に楽しんでもらえる機会ができたことにとても興奮しているよ」と話している。
まだ監督とキャストは決まっていないが、脚本は、プロデューサーのサバとイグレシアスが共作するという。アメリカでのエリック・ロメールの解釈がどうなるか楽しみな企画である。(後藤ゆかり)