ケイト・ブランシェット、ロンドンで上演中の舞台が絶賛

　ケイト・ブランシェットが出演中の舞台「ビッグ・アンド・スモール（原題） / Big And Small」に、批評家たちから称賛の声が上がっている。

ケイト・ブランシェット出演映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』写真ギャラリー

　ケイトは現在、ロンドンのバービカン・センターで自身が芸術監督を務めるシドニー・シアター・カンパニーによる舞台劇を上演中。この劇は、ドイツ人劇作家ボート・シュトラウスによる1978年の作品で、夫と別れた孤独な女性ロッテが、社会のなかで自分の居場所を見つけられずにいる姿を描くもの。昨年シドニーで上演され、今年に入って、夏に行われるロンドン・オリンピックに関連した文化事業のひとつとしてロンドンで上演されている。

　主人公ロッテを演じたケイトの演技は、英各紙の批評欄で高い評価を受けた。ザ・タイムズ紙では、「ケイト・ブランシェットは、人生を踏み外してしまった女性の役として、非常に魅力的な演技を見せている」「（ケイトの演技は）技術的にも感銘を受け、心にも深く響く」と批評。イブニング・スタンダード紙では、「衝撃的」、オブザーバー紙では「素晴らしいを超えている」「泣けるほど、痛烈なほどに素晴らしい」と綴られている。またインディペンデント紙では、「徹頭徹尾において素晴らしい」「スクリーン上と同じく、ステージ上でもきらびやかで圧倒的であることを証明した」 、ウェブサイト「The Arts Desk」では、「刺激に満ち、常に驚きをもたらし、時々変わっていて感動的」「物質主義社会での、存在というものの恐怖や疎外感を見事に体現した」といずれも高い評価を受けている。

　ケイトが主演を務める「ビッグ・アンド・スモール」は、ロンドンのバービカン・センターで4月末まで上演される。（竹内エミコ）