殺されたはずのビートたけしも登場する『アウトレイジ ビヨンド』は復讐劇ではない!
17日、千葉県にある生命の森リゾートにて、最新作『アウトレイジ ビヨンド』のキャスト発表が行われ、新キャストの西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文ほか、監督・主演の北野武、前作から引き続きの出演となる三浦友和、加瀬亮、小日向文世が登場。会見には、プロデューサーの森昌行も登場し、北野監督、三浦、西田と共に「登場人物全員【悪(ワル)】」の強烈なバイオレンス・エンターテインメントを描く本作を語った。
続編となる本作で、もっとも注目されているのは、刑務所内で殺されたはずの北野(ビートたけし名義)演じる大友の復活。森プロデューサーは、「皆さん気になっていることと思いますが、大友は生きている。ですが、この映画は大友のリベンジを描く作品ではありません」と話し、出所した大友の第一声が「誰がまたヤクザやるって言ったよ」という意味深なセリフであることを明かした。
ヤクザたちのし烈な下克上劇を描いた前作『アウトレイジ』だが、本作では、関東一円を支配する巨大暴力団・山王会と関西の巨大組織・花菱会の抗争、そしてヤクザ組織の壊滅を図る警察とのし烈な争いに大友が巻き込まれていく姿を描くという。
本作は、今月2日からクランクイン。撮影真っ最中のロケ現場近くで行われたこの日の会見では、若頭から山王会本家会長へとのし上がった三浦が「今日も2人殺してきました」と笑顔で報告。一方で、山王会と対峙する「花菱会」組キャストも負けていない。「緊張と楽しみ、不安でごちゃまぜですが、早く現場に入りたい」と語った新井は、自身のツイッターで「初北野組。殺ります」と気合い十分なコメントもツイート。「皆に立ち上がって迎えられています」という三浦のコメントからも、『アウトレイジ』の世界を地でいく殺気ムンムンの撮影現場の様子が伝わってきた。
監督・脚本・編集・主演の4役を務める北野監督は、「今回も痛いっていうシーンを入れなきゃいけないなって思ってます」と前作に続く、ショッキングなバイオレンスシーンについても予告。森プロデューサーは、「子どもから……とは言えませんが、極上のエンターテインメント作品として、この作品を多くの方に観ていただけるよう、成功に導きたいと思っています」と自信に満ちた表情で語った。(編集部:森田真帆)
映画『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日より全国公開