「脱原発デモ」は女子高生がきっかけ!デモの裏側44日間に密着!『沈黙しない春』公開決定
昨年3月11日の東日本大震災後、初めて行われた「脱原発デモ」から参加者たちの44日間に密着したドキュメンタリー映画『沈黙しない春』が、5月に公開されることが決まった。
いまだ原発関連のニュースを見聞きしない日はない生活が続く中、「脱原発」を訴える人々の素顔やデモの裏側を知る機会は意外にも少なかった。本作は、東日本大震災後初めて行われた脱原発デモの現場から、「浜岡原発停止」の決定が下るまでの東京・大阪・名古屋・広島など各地で行われたデモを追い、参加者の若者のリアルを映し出した作品。
「やらない理由を見つけるのは簡単だ」と語る本作の監督は、ニューヨークで映画製作を学んだ杉岡太樹。初めて長編作品の監督・撮影・編集に挑んだ。一人の女子高生が思い付き、準備期間1週間で行ったという最初の脱原発デモを知ったとき、杉岡監督は「僕はその場へ向かい撮影することを迷いなく決めていた」と語る。
また、現実を前にして今の自分にできることを全力でやるのみだったと当時を振り返り、今作に込めた思いは「原発反対」ではないと表明した。女子高生の呼び掛けで集まった約300人が口火を切り、各地へ広まっていったデモの事実を本作で知ることができる。(編集部・小松芙未)
映画『沈黙しない春』は5月12日よりアップリンクで公開