『アバター2』を中国で製作?ジェームズ・キャメロン監督、中国を訪問
映画『アバター』『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が、『アバター』続編製作の拠点として中国を視野に入れて、北京を訪問していたことが、Hollywood.comによって明らかになった。
キャメロン監督は北京に5日間滞在し、中国の映画関係者とミーティングを行ったという。「我々は非常に真剣に共同製作の可能性を模索していた。課題は我々が何を中国の映画界にもたらせばよいかということだ。また、中国の市場を作り上げるのに、我々が見返りに経済的には何を得られるかということだった。もし、我々が手を組むこととなれば、中国の映画業界にとって多大な貢献ができるだろう。なぜなら『アバター』のような作品はスタジオ内で撮影するから、中国でのロケは必要がない。その代わり、我々が3Dや特撮の技術をもたらすことで、中国の映画製作に効果的な技術革新を可能にすると考えられる」とキャメロン監督は語っている。
一方ではほかのハリウッドの映画人たちが懸念するように「脚本なども事前に提出し検閲されねばならず、規制を受け入れて、変更、あるいは削除といった選択を迫られることになるだろう」とも話している。
どうやら5日間の滞在では交渉は物別れに終わったようだが、ハリウッドの多くの映画人たちが中国を興行収入の市場だけでなく、製作にかかわる市場としてとらえているのは間違いない。(後藤ゆかり)