前田敦子、シミーズ姿で水浴び!森山未來・高良健吾『苦役列車』で古風なヒロイン熱演!
中卒の異色作家・西村賢太の芥川賞受賞作を映画化した『苦役列車』の予告編が公開され、映画オリジナルのヒロイン桜井康子にふんするAKB48の前田敦子が、下着の一種・シミーズ姿で水浴びをするなどの渾身(こんしん)の演技が明らかになった。
映画『苦役列車』は、原作者・西村のベストセラー私小説を映像化したもので、「友達なし・お金なし・彼女なし」の3なしダメ男の生きざまをリアリティーたっぷりに描いた物語。1986年が舞台で、中卒の日雇い労働者で主人公の北町貫多を演技派・森山未來が熱演。共演に若手実力派の高良健吾と、人気絶頂期にAKB48卒業を発表した前田敦子を迎えている。
前田が演じる古本屋の店員・康子は、時代設定から古風な女性で、原作には登場しない映画版オリジナルのキャラクター。森山演じる貫多に思いを寄せられるヒロインだ。貫多は、同僚・日下部正二(高良)を通して康子と友達になるのだが、今回公開された予告編には、野外で貫多と正二が満面の笑みで水浴びをしているところに康子も加わるという、ダメ男の青春が感じられるシーンも。
3人が水をかけ合いじゃれる姿は、その日暮らしを送ってきた貫多の希望の光にも見えドラマティックな場面なのだが、康子にふんする前田が緑色のセーターを脱ぎ、シミーズ姿になるさまには思わずドキリとするかも? ほかにも、貫多が康子の手の甲をペロッとなめたり、どしゃぶりの雨の中で二人がキスを交わそうとするなど、貫多の変化・成長を彩る映画版ならではのシーンも満載。
本作で手腕を振るったのは、熊切和嘉監督の衝撃作『鬼畜大宴会』に助監督として参加した後、自身の監督作『リンダ リンダ リンダ』で脚光を浴び、『天然コケッコー』『マイ・バック・ページ』など話題作を発表し続けてきた山下敦弘監督。「努力したって頑張ったってどうにもならねぇ」というセリフを吐き捨て、切なさをにじませる主人公に命を吹き込んだ。(編集部・小松芙未)
映画『苦役列車』は7月14日より全国公開