吉高由里子、「です」を「だす」とアマ噛み 高良健吾に突っ込まれ照れ笑い!
6日、映画『横道世之介』の撮影現場記者会見が千葉県で行われ、主演の高良健吾、吉高由里子、沖田修一監督が出席した。撮影風景も公開されたこの日、丁寧な言葉遣いが特徴の社長令嬢・与謝野祥子を演じる吉高は、「~です」と終わるはずのセリフを「~だす」とあまく噛むもOKテイクとなったシーンがあったのだが、会見でそのことを高良に突っ込まれ、照れ笑いを見せた。
吉田修一の同名小説を原作に、大学入学のため上京してきた 横道世之介(高良)の日常と周囲の人々を切り取った青春群像劇である本作。『蛇にピアス』以来約5年ぶりの共演となった高良と吉高は、互いに信頼し合った関係が築けているようで、「吉高さんは、何をやっても全部返してくれる」(高良)、「高良さんは全部打ち返してくれて、寄り掛かれる感じ」(吉高)と息ぴったり。沖田監督はそんな2人を見て「こちらが準備すればするほど、それ以上なものが返ってくる」と大満足の様子だ。
高良が演じる世之介と吉高が演じる祥子を足して、「よのしょう」とスタッフが2人を呼ぶほど、チームワークを感じさせる現場で、「本番」の声がかかると「後ろから肩をつかまれたように固まって緊張してしまう」という吉高。語尾が丁寧なキャラクターを演じる上で「わたしが一番(セリフを)噛んでるかもしれない」と苦労している点を明かした。そして、本役のためにパーマヘアにした高良は「台本のセリフを覚えること。自分だけ勝手に楽しまないこと」などと撮影で気をつけていることを明かしたが、「楽しくて仕方がない」とこれまでの撮影を振り返っており、吉高をはじめ、4度目の仕事となる沖田監督とどのような世界観を作り上げているのか、期待が高まる。
『横道世之介』は、2010年度の日本アカデミー賞を席巻した映画『悪人』の原作者としても知られる作家・ 吉田修一が、第23回柴田錬三郎賞を受賞 し2010年本屋大賞3位に輝いた同名原作を基にした青春群像劇。1987年に上京した主人公・ 横道世之介の日常と周りの人々とのドラマと彼らのその後を温かくさわやかに描いている。高良、吉高のほかには、世之介の大学の友達・倉持一平役で池松壮亮、世之介があこがれる年上の女性・片瀬千春役で伊藤歩、女性に興味がない世之介の同級生・加藤雄介役で綾野剛が出演している。(編集部・小松芙未)
映画『横道世之介』は2013年全国公開