伝説のクラブ、CBGBが新居地で再オープンか?
1970年代にパンク・ムーブメントの発生地として親しまれたクラブ(ライブハウス)、CBGBが新たなロケーションでオープンする可能性があることが、同クラブのスポークスマンによって明らかになった。
この伝説的バンドもCBGBで演奏していた! ラモーンズのドキュメンタリー映画『TOO TOUGH TO DIE』場面写真
CBGBは1973年にヒリー・クリスタルが設立し、その後ラモーンズ、トーキング・ヘッズ、テレヴィジョンなどのバンドが同クラブで演奏して、一躍パンクのメッカとしてニューヨークだけでなく世界的に注目され、ニューヨークの観光名所の一つに挙げられるほどの話題のクラブとなった。だが、2005年に賃貸主であるホームレス支援救済団体のBRCと賃貸料を巡って法廷で争い、結局翌年の10月に閉店していた。さらに、創業者のヒリー・クリスタルも2007年に肺がんで亡くなり、CBGB関連権利は彼の親族が所有することになっていた。
だが、その親族で権利を所有していたリサ・クリスタル・バーグマンも、同権利を新たな投資者に売り渡し、その投資者が新たな場所にCBGBを設立する計画を立てているようだ。そして、今回の件について同クラブのスポークスマンは「過去のCBGBを再び作り上げることはないが、CBGBの精神を持った新たなクラブを開店したい」とコメントしている。
そして同投資者は、今年の7月5~8日にマンハッタンやブルックリンなどで、およそ300バンドのインディーズのバンドが演奏できるCBGB・ミュージック・フェスティバルを開催することとしている。はたして新たなバンドが誕生するクラブが設立されるのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)