ロマン・ポランスキー、ドレフュス事件を映画化!
映画『チャイナタウン』や『戦場のピアニスト』など数々の名作を作り上げてきたロマン・ポランスキー監督の次回作は、ドレフュス事件の映画化作品『ディー(原題) / D』になるとComingsoon.netが報じた。
ロマン・ポランスキー監督作品『戦場のピアニスト』写真ギャラリー
ポランスキー監督作品おなじみのロベール・ベンムッサとアラン・サルドがプロデューサーを務め、脚本は『ゴーストライター』でポランスキー監督とタッグを組んだロバート・ハリスが担当する。
ドレフュス事件は、1894年のフランスで起きた冤罪事件で、歴史上最もセンセーショナルな政治的スキャンダルの一つと称されている。ユダヤ系の参謀本部付砲兵大尉アルフレド・ドレフュスがドイツのスパイとして無実の罪で投獄され、家族や情報部部長が執念を燃やし真犯人を見つけるも、権威失墜を恐れた軍部のもみ消しにあう……。作家エミール・ゾラがドレフュスの弁護をしたことでも有名な事件だ。
今回の決定についてポランスキー監督は「僕は長い間、このドレフュス事件を描きたいと思っていたんだ。衣装だけの時代物の作品ではなく、スパイ映画にするつもりだよ」とコメントしている。
撮影は今年の年末からパリで開始する予定で、キャスティングはこれから行うことになっている。はたしてどのような映画になるのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)