配給会社に作り手激怒!ナチ帝国の地球侵略描く映画がイギリスで劇場公開たった1日のヒドイ扱い!
第2次世界大戦後に月の裏側に逃げていたナチス軍が、地球侵略のため舞い戻る! という衝撃のプロットで話題のSF映画『アイアン・スカイ』の製作陣が、配給会社による作品の扱いのヒドさに大激怒、世界中のファンに抗議協力を呼び掛けている。
好事家の好奇心を刺激すること間違いなしな設定の本作は、フィンランド、ドイツ、オーストラリアの共同製作作品。個人からカンパを募り、世界から集まった総額が、何とおよそ100万ユーロ(約1億円)にのぼったことでも話題となった。プレミア上映されたベルリン映画祭でも空前の盛り上がりを見せ、世界70か国以上での公開も決定している。
日本でも公開が迫りファンの期待が高まる中、イギリスでは配給会社が本作の公開をたった1日しかも平日のみとし、それ以降の上映は行わないことを決定した。ナチスの登場が理由なのか? 経緯は不明なものの、製作サイドはその決断に大激怒。作品の海外オフィシャルサイト内のブログに抗議ポスターを掲載し、ファンに向けて抗議活動への参加を呼び掛け始めたのだ。
ブログで製作者たちは、「世界中のすべてのファンに対する侮辱だ!」など配給会社に対する怒りのコメントを発信。ファンが手軽(!?)に抗議できるよう、「(配給会社に)コンタクトしよう!」や「(運動を周囲に)口コミしよう!」など、ステップごとに方法まで解説しており、怒りの度合いが伝わってくるようだ。その徹底した抗議姿勢からは、作り手たちの、一人でも多くの観客に観てもらいたいという、作品への思いと深い愛情が感じられる。この反応を受けて、イギリスの配給会社がどんな決定を下すことになるのか。映画の内容と共に気になるところだ。(編集部・入倉功一)
映画『アイアン・スカイ』は9月よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開予定