マイケル・ケイン、新作映画の撮影中に着替え室に閉じ込められる
新作映画を撮影中だったマイケル・ケインが、あやまって簡易の着替え室に閉じ込められ、一夜を明かすことになってしまった。
マイケルは、フランス人監督のルイ・レテリエがメガホンを担うスリラー作品『ナウ・ユー・シー・ミー(原題) / Now You See Me』に出演しているが、英ミラー紙によると、この映画の撮影がルイジアナ州の使われていない劇場で行われていた際、マイケルが休憩のため着替え室へ入り、そのままこの部屋に閉じ込められてしまったという。
映画の製作関係者が同紙に語ったところによると、「その日は長い撮影だったので、マイケルは臨時に作られた着替え室で仮眠を取ろうと思ったようです。目を覚まして閉じ込められたことに気付いたのですが、携帯電話はトレーラーに置いてきてしまっていたし、部屋は電気がないので真っ暗で、何も見えませんでした」とのこと。
マイケルには個人マネージャーがついていなかったこともあり、劇場スタッフが、マイケルが部屋にいることに気付かないまま外側から鍵をかけてしまったのが原因のよう。関係者は、「マイケルは助けを求めて叫びましたが、誰も声を聞きつけず、翌朝になって、大道具の大工が修理の仕事をしに戻ったときにようやく助けられました。外に出られて感謝はしていましたが、当然、機嫌が悪かったようですね」と語っている。
映画は、銀行強盗で奪った金を観客にばらまくマジシャンの一団と、彼らを追うFBIエージェントの姿を描くスリラーで、モーガン・フリーマンやアイラ・フィッシャー、マーク・ラファロ、ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソンら豪華なキャストが出演している。さすがに79歳のマイケルには、閉じ込められた箱から抜け出す曲芸のように脱出は難しかったよう。撮影の疲れ以上に、長い一夜となったに違いない。(竹内エミコ)