ライブ用の音響セッティングで映画を爆音上映! 劇場版ウテナも上映される爆音映画祭開催!
通常の映画用でなく音楽ライブ用の音響セッティングを使用し、ボリュームを限界まで上げた「爆音上映」で映画を楽しむ「第五回爆音映画祭」が、6月から吉祥寺バウスシアターで開催される。
「爆音映画祭」は、2004年から開催されていた、「爆音上映企画イヴェント」の拡大版。2008年にスタートして以来、今回で5回を迎えた。爆音によるトリップ感覚を味わう純粋な楽しみだけでなく、その映画にとって最適な音を探求し、それまで気付かなかったような音も意識させるような、大胆さと繊細さを併せ持った上映として支持を集めている。
そのラインナップも、「爆音」というフレーズからストレートに想像される作品含め、『燃えよドラゴン』『戦艦ポチョムキン』『ピラニア3D』にエミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』など、今回の上映作品だけでも実に多彩。人気アイドルグループ、ももいろクローバーが本人役で出演した異色作『NINIFUNI』など、気鋭の若手監督の作品まで取上げる懐の深さも特徴だ。
今回の上映で特に注目したいは、1997年に放送されたテレビアニメの劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』の上映。寺山修司主宰の演劇集団「天井桟敷」の音楽で知られる、J.A.シーザーによる楽曲や名セリフを爆音で楽しむ機会となる。本作は一般からのリクエストにより、圧倒的な投票数を獲得したということで、公開から10年以上が経過しても熱狂的な支持を集める作品を、スクリーンで目にできる貴重な機会といえるだろう。(編集部・入倉功一)
「第五回爆音映画祭」は6月29日~7月14日まで吉祥寺バウスシアターにて開催