アン・リー監督がメガホンを取るブッカー賞受賞作品を描いた映画『ライフ・オブ・パイ』が11月に公開前倒し!
映画『ブロークバック・マウンテン』や『ラスト、コーション』など数々の名作を手掛けてきたアン・リー監督の新作『ライフ・オブ・パイ(原題) / Life of Pi』が、当初予定していた公開を12月21日から11月21日に前倒しすることが、Cinemablend.comによって明らかになった。
同作は、20世紀フォックス配給のもとフォックス2000ピクチャーズで制作され、2002年にブッカー賞を受賞した作家ヤン・マーテルの原作「パイの物語」を映画化している作品だ。そのストーリーは、インドの動物園経営者の息子の16歳のパイ・パテルは、インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出港した船に乗っていたが、ある日太平洋上で嵐に巻き込まれ沈没してしまい、たった一艘の救命ボートで助かったものの、足を骨折したシマウマ、ハイエナ、ベンガルトラとともに残されたわずかな水と食料でサバイバルをかけ漂流するというドラマ作品。
今回の公開の前倒しの決定について、クリスマス・シーズンに向けてクエンティン・タランティーノの映画『ジャンゴ 繋がれざる者』、バズ・ラーマンの映画『ザ・グレート・ギャツビー(原題) / The Great Gatsby』、キャスリン・ビグローのタイトル未定のオサマ・ビン・ラディンを描いた作品などのオスカー候補や話題作が目白押しで、そういった作品との同時公開をあえて避けて、11月に公開してオスカー戦線に名乗りを上げていこうと考えているようだ。
すでに、先月ラスベガスで行われたCinemaconで同作の映像が公開され話題を呼んでいるため、批評家の間でも評価の高いアン・リー監督が再びアカデミー賞にノミネートされる可能性もありそうだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)