『るろ剣』青木崇高、実写化に自信!「言う人はいるんだろうけど、まず観てください」
人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』で、相楽左之助を演じる俳優・青木崇高が、原作マンガとの関わりや本作の役づくりについて語った。すでに鑑賞した原作者の和月伸宏から「すごく良かった」というコメントをもらったという青木は、「和月さんがそう言ってくださったのなら、それ以上のことはありません」と感慨深けだった。
今年32歳の青木は、原作マンガの連載をリアルタイムで知る世代。「世代的には一個二個下がど真ん中なんじゃないですかね」と語るものの、映画版にも登場する武田観柳が倒されるところまでは読んでいたという。だが、左之助のことは二つ名の「喧嘩屋 斬左」の方で覚えていたため、最初にオファーが来たときは「誰だろう」と首をひねったと笑った。
役づくりにあたっては「アクションをとにかく練習しました」と語る青木。「アクションは演技なんだ」という「龍馬伝」でもタッグを組んだ大友啓史監督の言葉を理解するのに時間がかかったと明かし、アクションスター、ドニー・イェンのDVDを参考に渡されたが、それを観ても「本当にできるのかな」と不安だった当時の心境を振り返った。
「監督もたぶん不安だったと思うんですけど、ちょくちょく来て『大丈夫』って言ってくださって」と鍛錬を重ねた青木が行き着いたのは、「体は練習を裏切らない」という真理。カメラテスト段階でも手応えを感じていたといい、それを証明するかのように撮影中は「めちゃくちゃ動けましたね」と語るが、それもチームの力があってこそだと強調する。「監督や衣装さんやメイクさんといろいろ打ち合わせをして、だからアクションをしっかりやるっていうのに集中できました」と全員が一つとなって、行き着いたのが左之助というキャラクターだと明かした。
左之助といえば、斬馬刀という身の丈を超えるほどの刀が最大の武器。斬馬刀を持った青木のことを大友監督は「すごくバカっぽい」と評したという。「それは、すごくいい意味でバカなんですよ。実用的じゃない武器を持っていて、でもそれが左之助で。斬馬刀はその象徴ですね」と確固たるキャラクターを見いだした青木は、人気マンガが原作ということにもプレッシャーを感じている様子はない。「まあ、言う人はいるんだろうけど、まず観てください」という言葉も、監督、共演者、スタッフがチームとして築き上げた結束の力があるからこそだろう。(編集部・福田麗)
映画『るろうに剣心』は8月25日より全国公開 8月22日~24日に先行上映