故ビリー・ワイルダー監督の未亡人が死去 ハリウッドのおしどり夫婦として有名
故ビリー・ワイルダー監督の妻だったオードリー・ヤングさんが亡くなった。89歳。1949年に結婚して以降、ワイルダー監督が亡くなる2002年まで53年にわたって寄り添い、ハリウッドのおしどり夫婦として知られていた。
ハリウッド・リポーターによると、1922年生まれのオードリーさんは1940年代にパラマウント映画作品に端役として出演。映画『失われた週末』の撮影中の1944年に、ワイルダー監督に出会った。劇中、オードリーさん演じる帽子預かり係の出演シーンはカットされたものの、レイ・ミランドに帽子を渡す手は映り込んでいる。
もともと歌手としてキャリアをスタートさせたため、オードリーさんは映画の中でもたびたび歌声を披露。有名なところでは、ワイルダー監督作ではないものの、ビング・クロスビーとフレッド・アステアが共演した映画『ブルー・スカイ』などがある。
また、後年は衣装コンサルタントとして夫のワイルダー監督作品に参加。アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した映画『お熱いのがお好き』や、代表作と目される『アパートの鍵貸します』にも参加した。(編集部・福田麗)