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ジェーン・フォンダに聞く!父親ヘンリー・フォンダ、リー・ストラスバーグ、そして女優復帰について!

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ジェーン・フォンダ
ジェーン・フォンダ

 名優ヘンリー・フォンダの娘として生まれ、これまで映画『コールガール』や『帰郷』で二度もアカデミー賞主演女優賞を受賞しているジェーン・フォンダが、ニューヨークのリンカーン・センターで行われたイベントで、父親ヘンリー・フォンダ、リー・ストラスバーグ、そして女優復帰について語った。

 映画『アイリスへの手紙』(1989年)に出演後、しばらく映画界から遠ざかっていた理由について「当時、わたしの結婚生活には亀裂が生じていて、ほかの女優さん達はどうかわからないけれど、そういう環境で(女優として)クリエイティブでいることは、わたしにとっては難しかったの。それに、女性でいることさえも辛かったから、まずは映画界を離れるべきだと思ったの」と思い切った決断をしようとしたようだ。「そこで、ニュー・メキシコに移って活動家をしようと思っていたけれど、それからテッド・ターナー(CNNの創業者)と出会ってしまったの! それで、(彼の財力と影響力で)引っ越すこともなくなり、働く必要もなくなったのよ(笑)! その時も女優に戻ろうとは考えていなかったわ。ただテッドと離婚し、5年間くらいかけて執筆した自叙伝の後に、今わたしは(昔とは)違った女性になっているから、再び女優としても楽しむことができるのではないか?と思って、復帰したの」と明かした。

 メソッド演技法(役柄の内面を感情的に追体験すること)を確立したリー・ストラスバーグについて「彼のもとで学んだからこそ、女優になれたと思っているわ。父親(ヘンリー・フォンダ)を見ていて、それほど(演技が)楽しそうに見えなかったうえに、俳優もそれほど好きではなく、刺激されて俳優になろうとも思っていなかったの。そのころ、秘書の仕事を解雇されたわたしは、友人のスーザン・ストラスバーグ(リー・ストラスバーグの娘)から、父親リーが教えているクラス(アクターズ・スタジオ)に来てはどうかと言われたの。当時、わたしの横にはマリリン・モンローがおびえて座っていて、わたしがいた時は、彼女は一つのシーンもリーの前で演じたことはなかったわ。わたし自身も、リーの前に立つほどの勇気が出るまで約2、3か月も掛かったわね。ただ初めて彼の前で演じた時に、彼はわたしに『君は才能がある!』と言ってくれたの」とそのとき初めて、自分のやりたいことが明確になったそうだ。

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 父親ヘンリー・フォンダについては「父親は、わたしと弟ピーターには俳優になってほしくなかったみたいなの。その理由は、彼は成功できなかった多くの俳優を間近で見てきているし、わたしたちにはそんな才能があるとも思っていなかったのよ。ただ父が、わたしたち姉弟を守りたかったことだけはわかっているの。わたしと父親が共演した映画『黄昏』で、わたしが演じたチェルシーという役が、いつも子どもの頃は太っていると感じていたというシーンがあるけれど、わたし自身もそう感じていて、自分を(父親のように)俳優としてスクリーンで観ることが、しばらくできなかったわ」と語った。長い間、確執のあった二人は、ヘンリーが亡くなる前に和解している。

 最後に彼女は、もともと時間を掛けてキャラクターを知ることのできる舞台劇が好きで、自分が亡くなる前にもう一度舞台には立ちたいと話した。個人的には、彼女の反戦活動や政治的見解なども聞きたかったが、短い時間の中で彼女はいろいろな話をしてくれた。彼女の最新作は、映画『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督の新作『バトラー(原題) / Butler』で、元米大統領夫人のナンシー・レーガン役を演じることになっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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