高橋惠子、23年ぶりに映画主演!東欧最大級の国際映画祭コンペ招待が決定!
女優の高橋惠子が23年ぶりに主演を務める映画『カミハテ商店』が、東欧最大級の映画祭といわれる、第47回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のメインコンペティション部門に出品されることがわかった。映画祭は今月29日からチェコ共和国で開催される。
本作は、自殺の名所の近くで商店を営む主人公の目を通して、人の生死観の真意を投げ掛ける人間ドラマ。1989年の『花物語』以来の映画主演となる高橋は、自殺者を決して止めようとしない女主人役で、孤独な初老女性の複雑な心理を表現する。監督はこれが劇映画デビューとなる山本起也。
そんな本作がメインコンペに選出されたカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭は、1946年創設の歴史ある国際映画祭で、中欧・東欧では最大の規模を誇る。今回本作は、各国から選ばれた12作品とグランプリとなるクリスタル・グローブ賞を競う。日本映画では、先月亡くなった新藤兼人監督の『原爆の子』が1952年にグランプリを獲得。日本で大ヒットしたフランス映画『アメリ』も2001年にグランプリに輝いている。
会期中、高橋は山本監督と共に現地入りする予定。高橋の映画祭参加は、旧芸名の関根恵子時代に出演した『朝やけの詩』が、1974年に行われた第24回ベルリン国際映画祭に出品されて以来、およそ40年ぶり。映画祭のHorizons部門への招待が決定している、役所広司と宮崎あおいが出演した『わが母の記』と併せ、邦画代表として注目を浴びることになりそうだ。
本作は、京都造形芸術大学映画学科の学生とプロのスタッフ、キャストが手を組んだプロジェクト「北白川派映画芸術運動」第3弾として製作された映画。女主人の弟役で俳優の寺島進も出演。高橋と初共演を果たしているほか、あがた森魚も出演する。(編集部・入倉功一)
映画『カミハテ商店』は今秋 渋谷ユーロースペースほか全国順次公開