超問題作『ディクテーター』、世界10か国以上で上映禁止に!
サシャ・バロン・コーエン主演最新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』が、世界10か国以上で上映禁止になっていることが明らかになった。エジプトやアラブ首長国連邦などの中東国をはじめ、韓国、インドネシア、マレーシアなどで上映禁止の措置が取られているほか、中国とインドでも上映のめどは立っていないという。
現在世界で躍進中の『アベンジャーズ』を抜いて、世界25か国で初登場1位となったことでも話題になった本作。公開から1か月近くたった現在でも全米興行成績トップ10圏内にとどまるなど、依然好調な成績をキープしている。
このように世界的人気を博している本作だが、独裁者(ディクテーター)を痛烈に皮肉った過激な内容から一部の国では上映禁止の憂き目に遭っていることが明らかに。本作で再々タッグを組んだサシャとラリー・チャールズ監督の過去の作品『ブルーノ』『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』も複数の国で上映が見送られていた。
しかし、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』では上映を禁止していたカザフスタンが、今回は全世界と同じタイミングで本作の上映に踏みきり大ヒットを記録するという逆転現象も起きている。サシャの過激な笑いが、世界に平和をもたらす日も近いのかもしれないと思わされる出来事だ。
『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は、自由の国アメリカで身元不明となった世界一危険な独裁者に襲い掛かる、人生最大の試練と恋を描いた爆笑珍テロ・コメディー。何者かの陰謀でトレードマークのひげをそられ、スーパーの店員として息をひそめる将軍様。彼の前代未聞の大逆襲をしかと見届けたい。(編集部・市川遥)
映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は9月7日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次公開