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『ホット・ファズ』ニック・フロスト、才能を搾り取られた!? 不良キッズ×エイリアンの大バトル映画に全力!

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若者へのメッセージも!ニック・フロストとジョー・コーニッシュ監督
若者へのメッセージも!ニック・フロストとジョー・コーニッシュ監督 - (C) StudioCanal S.A. / UK Film Council / Channel Four Television Corporation 2011

 映画『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のエドガー・ライト監督が製作総指揮を務め、盟友サイモン・ペッグと共に、ライト監督作に参加してきたニック・フロストが出演するSFアクション『アタック・ザ・ブロック』。はみ出し者の不良少年たちが、町を救うため活躍する本作について、ニックと監督のジョー・コーニッシュが思いを語った。

映画『アタック・ザ・ブロック』写真ギャラリー

 ロンドンの貧しい公共団地に住む不良キッズが、バットに花火、ニンジャ刀まで持ち出しエイリアンと大バトルを繰り広げる本作。設定からしても、ライト監督の多大な協力があったかと思いきや、コーニッシュ監督は「何もしていないよ」と笑う。本作の撮影中ライト監督は、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』の制作に多忙で、ニックいわく「1時間くらいぶらっとセットに立ち寄って、ランチを食べて、それくらいだった」のだとか。

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 ただコーニッシュ監督は、ライト監督作品のヒットがあったからこそ、本作のようなジャンル映画の資金調達が可能になったと、感謝を惜しまない。撮影の1か月ほど前には脚本の読み合わせも行い、「ある意味新鮮な気持ちで見てコメントをもらうことができた」とコメント。ニックも「エドガーの素晴らしいところは、脚本を見たとき分析的に見抜くことができるところ」とその才能を称賛しており、ライト監督からの影響の大きさをうかがわせる。

 一方のニックは、コーニッシュ監督が「才能を搾り取るように」というほどドップリと制作に参加。「口が大きい分、何かコメントせずにはいられない」とジョークをいいながらもその理由を、子どもたちとの共演だったと明かすニック。1999年に出演したドラマ「SPACED ~俺たちルームシェアリング~」のころを振り返り、「10年前は演技経験がなかったから、同じように演技を学んでいない子どもたちがどうやって演技をするのか興味があった。実際、現場にすごいエネルギーをもたらしてくれて楽しかったよ」と語った。

 劇中の子どもたちくらいのギャングに強盗されたことが、制作のきっかけになったというコーニッシュ監督。「彼らの中には人生にチャンスがないと思っている人が多いようだ」と語ると、「この作品では、序盤で若者をネガティブに描いているけれど、チャンスをつかむ後半につれて良い方向に成長していく。それがこの映画の一つのメッセージかもしれない」と貧困の中、希望を持てない若者へのメッセージを語った。(文:構成・編集部・入倉功一)

映画『アタック・ザ・ブロック』は6月23日より渋谷シネクイントほか全国公開

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