阿部寛、愛に一途な男に!行定勲監督「つやのよる」映画化!
阿部寛主演で、直木賞作家・井上荒野の恋愛小説「つやのよる」が映画化される。監督は、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『今度は愛妻家』などの行定勲。行定監督と初タッグを組む阿部は、妻の不貞に長年悩みながらも愛を貫く一途な男を演じるが、「行定監督の妥協せずまじめに作品に取り組む、その世界にどっぷりつかって楽しみたい」と意気込みを語った。
映画『つやのよる』は、ドキュメンタリー映画『全身小説家』でも知られる井上光晴の長女・荒野の同名小説を原作に、恋愛映画のマエストロともいえる行定監督が描く大人の恋愛群像劇。22人もの男女が登場し、阿部演じる松生の妻・艶の不貞を巡ってそれぞれの恋愛の攻防が描かれる。
駆け落ちして大島に移住するも、奔放な艶に振り回され続ける松生だが、何度裏切られても献身的に艶を愛してきた。しかし、艶がガンで昏睡状態に陥ったことから、関係を持った過去の男たちに彼女の死を知らせていく……というストーリー。脚本は、行定監督と行定作品おなじみの伊藤ちひろが共同で手掛けており、映画の完成は10月、公開は2013年新春を予定している。
不貞な妻だけを愛し、思い続けるという難役に挑む阿部だが、「いままでやったことがない世界観の作品を存分に味わいたい」と熱意がこもる。そんな阿部を主演に据えた行定監督は、原作を読んだときに阿部のことが頭をよぎったそうで「不貞を犯す妻を真面目に実直に愛する姿がぴったりだと思った」と起用の理由を明かす。
また、実際に阿部と対面し「まさにわたしの思い描いていた通りでした。阿部さんの醸し出すユーモアが大好きです。それがこの映画のエッセンスになればいいなと思っています」とコメントした行定監督。『パレード』以来、約3年ぶりに発表する長編映画の出来栄えに期待したい。未発表である阿部以外のキャストにも今後注目だ。(編集部・小松芙未)
映画『つやのよる』は2013年新春公開予定