杏、初エッセイに渡辺謙「ここ数年の近況が分かってよかったよ」
17日、モデル、女優として活躍中の杏が、自身初となるエッセイ集「杏のふむふむ」発売を記念したイベントを紀伊國屋書店新宿南店にて行い、「出会い」について書かれた本書の魅力を語った。
幼少期、モデルの修行のために単身で向かったパリでの生活、女優とし舞台やテレビの仕事をしている現在、その時々にあった公私の「出会い」を通じて感じたことを、自分の言葉でつづった初エッセイ。「普段から本が好きなので、自分の書いたものが本の形になったことは感慨深い一方で、本を作るのにたくさんの人が関わるんだなぁと身にしみて感じました」と生みの苦しみを吐露した。
つづられた「出会い」の中には、見ず知らずの自衛官とキャッチボールをしたエピソードもある。「始球式のお仕事をいただいたとき、練習に訪れたピッチングセンターで、隣にいた方とお話をしてキャッチボールをすることになったんです。人との出会いについては、あまり躊躇がないんですよね。なんでもかんでも飛び込んでみるタイプなのかも……」とクールなルックスからは想像できないような行動的な一面を明かした。さらに「文学や野球、歴史、陶芸などいろいろなジャンルの『出会い』を書いているので、興味のあるジャンルのお話から呼んでいただければ」と作品をアピールした。
そんな26年間の「出会い」がいっぱい詰まった著書を、父である渡辺謙にも贈ったという杏。すると渡辺は「さすが角田光代さんが書かれたおびは素晴らしいな」と語ったという。さらに杏は渡辺から「ここ数年の近況が分かってよかったです」と言われたことを照れくさそうに明かした。(磯部正和)
エッセイ集「杏のふむふむ」(税込:1,365円)は筑摩書房より発売中