松たか子、女優オーラなし？「普通より下の人…」と意外な素顔を阿部サダヲが暴露

　28日、大手町の日経ホールで行われた映画『夢売るふたり』完成披露試写会で、阿部サダヲ、西川美和監督が、松たか子について、「サラブレッドなのに普通の人」という意見で一致し、松の意外な素顔を明かした。

阿部サダヲ、松たか子、西川美和監督出席！-映画『夢売るふたり』完成披露試写会舞台あいさつ写真ギャラリー

　『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川監督の最新作となる本作。初共演の阿部と松が結婚詐欺に手を染める夫婦を演じる異色作として話題を集めており、この日の試写会も夕方からの上映にもかかわらず、午前10時の時点で行列ができるほどのにぎわいを見せていた。

　西川監督は、松の起用について「映画賞の授賞式で初めてお会いしたんですけど、そういう場ってだいたい女優さんがキラキラしているものなんですが、その中でひっそりと座っている松さんの雰囲気が……。（松に向かって）ごめんなさいね、普通っぽかったんですよ。完全なサラブレッドなのに、この人普通だなと思って。（本作では）市井の人を描きたかったんで、松さんならそういう雰囲気が出せるのかなと思って」とコメント。

　すると、共演前は、松について、監督からのオッケーの合図に、「うん、（オッケーな演技なのは）わかっている」と考えているような完璧で欠点のない人だと思っていたという阿部も、「ぜんぜん普通だった」と監督の意見に同調し、「ここに登場するときも、普通にコケたし」と暴露。松がそれに対して、人差し指を口に当て「シーッ」と言いながら「普通はコケない」と言い返すと、阿部は「あ、それは言っちゃダメ？　じゃあ普通より下の……、すばらしい女優さんです」と応戦。仲の良い掛け合いを見せた。

　そんな二人の相性の良さを西川監督は絶賛し、「普段の二人もゆったりした感じで、緊張していないように見えたけど、芝居は完璧で何も言うことがなかった。いい作品になったと思っているので楽しんで帰ってください」と観客に呼び掛けた。（取材・文：壬生智裕）

映画『夢売るふたり』は9月8日より新宿ピカデリーほかにて全国公開