リュック・ベッソン監督&ミシェル・ヨーが来日!アウンサンスーチーさん謁見秘話語る!
ミャンマー民主化運動のリーダーで、1991年にアジア人女性としては初となるノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチーさんの半生を描く感動作『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』のジャパンプレミアが26日に都内で行われ、主演のミシェル・ヨー、リュック・ベッソン監督が登壇しスーチーさんとの謁見(えっけん)秘話などを語った。
映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』ジャパンプレミアギャラリー
軍事政権による厳戒態勢の下、スーチーさんと謁見したというミシェルとベッソン監督。本作の撮影中に会ったというミシェルは「お会いする前は、非常に興奮してナーバスになったわ。実際に対面したとき、どうしたらいいかわからなかったわたしを、彼女は大きく手を広げて抱きしめてくれたの。それからステキな一日を過ごすことができたわ」と当時を振り返る。また、「日本に縁のあるスーチーさんの作品を携えて来日できたことに感動しています。彼女がアイコンではなく、ひとりの人間、女性、母、妻、そして何よりも良き人であることを、ぜひ皆さんにも感じてもらいたい」と日本人へメッセージを送った。
一方、ミシェルより後にスーチーさんと対面したというベッソン監督は、「いろんな話をしたよ。例えば、人生や子どもたち、ビルマ(ミャンマー)という国の未来についてなど。最後に、映画について質問しようとしていたことを忘れてしまったのに気付いた。そのぐらいパワフルな方だったね」とユーモラスに語った。また、本作を監督した経緯について「ミシェルが僕にこの作品をプロポーズしてくれた。脚本を読んだら泣いてしまうぐらい心を動かされて、自分が監督することに決めたんだ」と本作への並々ならぬ思いを明かした。
その後、マスコミとの質疑応答が行われた際には、日本に亡命中のミャンマー人男性から、ミシェルとベッソン監督へこの映画を作ったことに対するお礼のメッセージが送られる場面があった。会場は拍手に包まれ、二人は感激の表情を浮かべていた。
本作は、非暴力を貫いてミャンマーの民主化に挑んだ活動家アウンサンスーチーさんの実録ドラマ。長きにわたる軍事政権との戦いと、それを支えてきた家族とのきずなを、重厚なタッチで映し出していく。(古河優)
映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は7月21日より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開