「24時間チラシマラソン」完走!走り続ける映画監督をキンコメ今野、田代さやかも祝福!
30日、テアトル新宿で映画『くそガキの告白』初日舞台あいさつが行われ、お笑いコンビ・キングオブコメディの今野浩喜はじめ、田代さやか、辻岡正人、今野の相方の高橋健一、そして鈴木太一監督が登壇、立ち見の出る盛況ぶりに感無量の表情を見せた。
完走の鈴木太一監督!映画『くそガキの告白』初日舞台あいさつギャラリー
園子温監督が「エネルギーの熱さだけで、こんな傑作が撮れるとは!!」と語り、小林政広監督も「生涯に一本の名作を、鈴木太一はデビュー作でものにした」と絶賛した本作。映画監督志望のニート青年と女優の卵が出会い、傷つけ合い、そしてあがき続ける姿を赤裸々に描き出した、鈴木監督の半自伝的な青春映画となっている。
その熱量の源となったのが、メガホンを取った鈴木監督だ。この2か月、鈴木監督は、本作に出演する仲川遥香が出席するAKB48総選挙会場や、開業したばかりの東京スカイツリー、サッカー日本代表の試合が行われた埼玉スタジアム2002などに出向き、自ら本作のチラシ配りを敢行。その不器用で愚直な姿がネットを中心に話題を集め、作品のサポーターを少しずつ増やしていった。その集大成として監督は、昨日の夜から、六本木や浅草など都内各地を周ってチラシを配り続ける「24時間チラシマラソン」を敢行。ゴール地点となるテアトル新宿で、サポーターたちが鈴木監督を出迎えた。
劇場入り口から劇場前の歩道まで、あふれんばかりのサポーターに囲まれ、胴上げをされた鈴木監督は、「今日は人生のピークです」と感無量の様子。その甲斐あって、劇場は立ち見が出るほどの超満員。その後の舞台あいさつでは、主演の今野が「この人(鈴木監督)変質者ですよね。チラシを渡そうとしているだけなのに、女性が逃げていくんですから」とちゃかすと、田代も「わたしが冠でやっている番組に出てもらったんですけど、スタッフから『この人本当に監督なんですか?』とビックリされた」とコメントするなど、鈴木監督はキャスト陣にも愛されている様子。
最後に、観客全員にジュースをおごった鈴木監督は「本当に観てほしい、おれたちのこの熱い思いを伝えてほしい! みんな笑ってくれ! ジュースを飲みながら楽しい映画を観てくれ! かんぱーい!」と早口でまくしたて、熱量マックスの舞台あいさつを終えると、勝利のサイダーを飲み干した。(取材・文:壬生智裕)
映画『くそガキの告白』はテアトル新宿で上映中