史上初!『鍵泥棒のメソッド』内田けんじ監督、上海国際映画祭で脚本賞受賞の快挙!
堺雅人主演の映画『鍵泥棒のメソッド』(9月15日公開、内田けんじ監督・脚本)が、24日に閉幕した第15回上海国際映画祭で脚本賞を受賞した。同賞を日本映画が受賞するのは、同映画祭史上初。この快挙に内田けんじ監督は「この映画に参加してくれたスタッフ、キャスト全ての人に感謝しています。ありがとうございました」と喜んでいる。
17作品で争われた今年の同映画祭コンペティション部門に、日本から唯一選出された本作。それゆえ、受賞の行方に多くの視線が注がれていたが、見事、同映画祭史上初めて日本映画が脚本賞を受賞するという快挙を達成した。
「映画の脚本は、映画が完成したときに完成するものだと思っています」と受賞にあたって独自の考えを明かした内田は、本作同様、監督・脚本を手掛けた過去作『運命じゃない人』『アフタースクール』などで見せた、二転三転するストーリーや巧みな物語構成に定評のある監督。脚本賞を受賞した『鍵泥棒のメソッド』でも、ふとしたことがきっかけで人生が入れ替わった男たちの喜劇を描いており、その手腕が評価された形だ。
本作は、堺、香川照之、広末涼子の豪華共演が実現した内田監督の完全オリジナルストーリー。35歳の売れない役者(堺)がひょんなことから勝ち組男のコンドウ(香川)になりすました事の成り行きを、サスペンスタッチで描いた喜劇。広末は「どうしても結婚したい女」にふんしている。(編集部・小松芙未)
映画『鍵泥棒のメソッド』は9月15日よりシネクイントほか全国公開