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「新選組!」で土方歳三を演じた山本耕史、“裏忠臣蔵”で隻腕の剣豪を熱演!

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片腕の剣豪を演じる上での苦労を語った山本耕史
片腕の剣豪を演じる上での苦労を語った山本耕史

 29日、「忠臣蔵」の裏側を描いたBS時代劇「薄桜記」の初回完成試写会がNHK放送センターで行われ、主演の山本耕史が片腕の剣豪・丹下典膳を演じる上での苦労を語った。

BS時代劇「薄桜記」初回完成試写会フォトギャラリー

 本作で山本が演じる典膳は、妻の名誉を守るために片腕を失ってしまった剣豪。浪人に身を落とす悲劇に見舞われながらも、妻(柴本幸)への愛、そして武士としての義を貫くというキャラクターだ。その典膳がやがて吉良上野介(長塚京三)の用心棒となり、友情を結んだ堀部安兵衛(高橋和也)と対決の時を迎えてしまうさまを描いたのが本作だ。

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 制作統括の佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーから「今、一番殺陣が巧いなぁとほれぼれする」と称賛された山本。だが、今回は片腕の剣豪ということで、「腕が映らないよう、剣を持った腕よりも(反対の腕を)服の中ですごく動かしてました(笑)。腕は大体背中側に回していたのですが、常に関節が決まった状態になっていて痛かったですね」と苦労が絶えなかった様子だ。

 だが作中で右腕一本での流麗な太刀さばきを披露しているあたりは見事の一言。典膳の生き方についても「剣一筋に生きて、一つのことを貫く武士道を当たり前に生きている。これ以外ないという強さがあって、自分は憧れるけどできない。日本人にとって原点の生き方みたいなものを教えてくれる」と作品のテーマに重ねつつ、思いのほどを語っていた。

 試写会には妻役の柴本、安兵衛役の高橋、吉良役の長塚、そして脚本のジェームス三木もそれぞれ出席。いわゆる悪役として描かれることの多い吉良側の侍を描く「裏忠臣蔵」ともいうべき本作で吉良を演じる長塚は、役柄について「案外一生懸命でいい人」と擁護し、「僕は立ち回りがないけど、みなさん大変ですね」と余裕を感じさせる話しぶりで笑いを誘っていた。(取材・文:長谷川亮)

BS時代劇「薄桜記」は7月13日からBSプレミアムにて毎週金曜午後8時より放送(全11回)

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