桂三枝、三枝として最後のトークイベント!「桂文枝」襲名に「落語界に恩返ししたい」
落語家の桂三枝が、7月16日の「六代 桂文枝」襲名を前に、桂三枝として最後のトークイベントを都内で開催した。3月に発売されたDVD「花王名人劇場 桂三枝たったひとり会 1」を記念して行われた本イベントでゲストに久本雅美を迎え、三枝ならではのトークをさく裂させた。
三枝は、「別れるのは名残惜しい」と桂三枝という名前に愛着を見せながらも、「師匠の名跡を継ぐことで、落語家の使命を果たしていかなければと思い、襲名させていただきます。文枝の名もたくさんの人に知ってもらい、落語界に恩返ししたい」と決意を語った。「桂文枝」は上方落語界きっての大名跡だ。
また、今話題の東京スカイツリーを引き合いに出し、「『634』メートルで、『六代を目指す三枝』と語呂も合うし、僕のために建てられたんやなあ」と三枝節をさく裂させ、会場を沸かせた。そして、文枝襲名後も「新しいことを切り開いて、次の世代に繋げていきたい」と抱負を語った。
ゲストの久本はずっと三枝のファンであったことを明かし、その印象を「師匠、メチャカッコ良過ぎます! それにオシャレなんですよね。創作落語のパイオニアとして、今も戦い続けているってすごい。(7月16日で)69歳には見えないです。若い!」と称賛の言葉が次から次と口をついた。「これからも学ばせていただきます! 生涯現役、いつまでもお元気で!」と「六代 桂文枝」を襲名する三枝に熱いエールを送った。三枝は、69歳の誕生日である7月16日に「桂文枝」を襲名する。(福住佐知子)
DVD「花王名人劇場 桂三枝たったひとり会 1」は発売中