現役特殊部隊員に単独インタビュー! シールズ隊員オススメの映画とは?
アメリカ海軍特殊部隊の活躍を、実際の隊員が出演し作戦を立案、実弾での銃撃シーンや実際のハイテク兵器を使用するなど、本物の迫力で映画化した『ネイビーシールズ』に主演する現役シールズ隊員・ローク少佐が、本作や戦争映画に対する思いを明かした。
本物の迫力!映画『ネイビーシールズ』ローク少佐フォトギャラリー
常に国家の最高機密に関わる作戦を遂行するシールズ。それだけに、本作の出演オファーについて「隊員の誰もができないと言った」とローク少佐。「映画がシールズの存在価値や愛国心、兄弟愛を描くということで出演を決意したんだ」と明かすと「僕たちが普通の人間だと知ってほしかった。今やシールズの名は伝説的だ。でも隊員は冷血なターミネーターではなく普通の家庭人で、誰かの息子や父、夫でもあるんだ」と語る。
その言葉の通り、映画には隊内で語り継がれている出来事も盛り込まれ、仲間を救うため手りゅう弾の上に身を投げ、目を撃たれ、25発の弾丸を撃ち込まれるなど、傷つき倒れる彼らの姿が描かれる。ローク少佐は「実際の作戦も計画通りに行くことの方が少ないんだ。いつも予想しないことが起こるから、状況に対してすばやく決断して行動する必要がある」と語り、本作がいかに現実にそった作品かを熱弁する。
ちなみに、『ブラックホーク・ダウン』を「非常によくできた映画」と評価するなど、シールズ隊員も戦争映画はよく観るのだとか。『プライベート・ライアン』や『プラトーン』など好きな作品を挙げる一方で、「観ていて『ここは違うな』と感じる場面もあるよ。弁護士が法廷映画を観ていて、実際こんなことはしないと思うようなものかな」とプロらしい意見も。少佐自身は、クリント・イーストウッドの西部劇が最も好きだといい「イーストウッドやジョン・ウェインを観て育ったんだ。孤独な男が巨悪に戦いを挑み、市民を助ける展開が好きなんだね」とのこと。
本作が若者にとっての西部劇となる可能性について聞かれると「本作は若者をリクルートする目的の映画ではない。重要なのは、これはゲームのように20回やり直しがきくような世界ではないということだ」と真剣なまなざし。「ただシールズというのは、自分のエゴを犠牲にして、何か大きなもののために尽くしたいと思っている人には最適な場所だと思っている。だから、その気持ちは忘れないでもらいたいな」と若者たちへメッセージを送った。(編集部・入倉功一)
映画『ネイビーシールズ』は全国公開中